鉄道博物館へ [鉄道]
今日、約10年ぶりに鉄道博物館に行ってきました。
リニューアルのために模型鉄道ジオラマやラーニングゾーン、てっぱくひろばが閉鎖中ですし、
来年8月には新館のオープンを控えてもいるので、それほど混まないのかと思ってました。
でも、行ってみると、かなりの盛況ぶり。開館の10分前には到着しましたが、かなりの列が
出来ていて、入場できたのは、10時10分過ぎでした。鉄道の人気、なかなかのものです。
館内の車両は、私が紹介するまでもないとは思いますが、せっかくの機会なので、一つ一つ
ご覧いただければと思います。
まずは、ヒストリーゾーン1階の車両展示を2階から見てみました。
2階からの写真をもう2枚。
ここからは、個々の展示車両です。
これは(150形式)1号機関車。1872年、新橋~横浜間の鉄道開業時、イギリスから10両輸入
されたうちの1両です。
(1290形式蒸気機関車)1292「善光号」。1883年7月に上野~熊谷間に開業した日本鉄道が所有
した最初の蒸気機関車です。これもイギリス製です。
(7100形式蒸気機関車)7101「弁慶号」。1880年に北海道初の鉄道として手宮~札幌間が開通
した幌内鉄道で使用するため、アメリカから輸入された8両のうちの1両です。
(9850形式蒸気機関車)9856。1913年のドイツ製で、沼津機関区に配置され、当時東海道本線
だった御殿場線の急勾配区間で活躍しました。車体の一部がカッとされ、蒸気機関車内部の
基本構造が見学できるようになってます。
(C51形式蒸気機関車)C51 5。国産の高速旅客用蒸気機関車で、全289両が製造され、1966年
まで東海道本線の特急列車などで活躍しました。
(C57形式蒸気機関車)C57 135。1940年製で、高崎機関区での活躍の後、北海道に移り、
1975年12月14日には国鉄最後の蒸気牽引の旅客列車の先頭に立ちました。中央のターン
テーブルに乗り、1日に2回、回転実演が行われます。
創業期の客車(模造)。明治期の3等客車を模して造られた実物大の展示車両です。屋根の上
には油灯ランプを挿入する駅夫の人形が乗り、当時の新橋駅の情景を再現しています。
(デ963形式)デ968(松本電気鉄道ハニフ1)。1904年8月、日本で最初の電車として
甲武鉄道飯田町~中野間で運転を開始したときの車両です。その後、信濃鉄道(大糸線)に
移り、松本電気鉄道を経て、当館にやってきました。これが電車なんだ、って感じです。
(コトク5010形式)開拓使号客車。幌内鉄道開業にあわせて、「弁慶号」などとともに、
アメリカから輸入された客車です。
1881年の明治天皇北海道御巡行の際には、御料車として使用されました。
(クモハ40形電車)クモハ40074。国鉄で20mの車体長を初めて採用したのが、1932年に登場
した40系通勤型電車です。半鋼製の車体が特徴で、1987年まで使用されました。
(ED40形式電気機関車)ED40 10。信越本線横川~軽井沢間で、初の国産電気機関車として
1919年から増備されたアプト式電気機関車です。10号機は1921年製で約23年間、同区間で活躍
後、東武鉄道でも活躍しました。
鉄道博物館の素晴らしいのは、車両を横から見たり、中に入るだけでなく、特徴ある車両は
上から、そして下から見学できるようになっているところです。
ED40の場合は、こうして、横川駅での列車を連結する作業のシーンを再現しているだけでなく、
こうして、車両の下に入って、ラックレールに噛み合うギアなどのアプト式の台車構造を観察
できます。
(EF55形式電気機関車)EF55 1。1936年に3両製造されたうちの1両で、2015年から当館に
展示されました。独特の流線型の形状から、「ムーミン」と呼ばれました。
(EF58形式電気機関車)EF58 89。東海道本線全線電化時用の増備車として、1956年8月に
製造されました。当初は淡い緑色の「青大将」色でしたが、1984年にぶどう色となり、イベン
ト列車などでの使用ののち、2003年に廃車となりました。
(ED17形式電気機関車)ED17 1。1923年イギリス製の旅客用電気機関車。
(ナデ6110形式)ナデ6141。1914年製の、現存する最古の国産ボギー式木造電車。
屋根の上には、プラスとマイナスの2本のトロリーポールがあります。電化初期の山手線や
中央線で活躍しました。
(オハ31形式客車)オハ31 26。1927年、国鉄初の半鋼製客車として誕生しました。
戦後は津軽鉄道に譲渡され、1983年までストーブ列車などで活躍しました。
(マイテ39形式展望客車)マイテ39 11。1930年に、特急「富士」用として製造された1等
展望車です。
ここまでは、鉄道開業時から昭和30年頃までに導入された、歴史的価値のある車両を
中心に紹介しました。この頃の車両は、ボディが黒または茶色のものがほとんどですね。
次回は、その後の車両たちを紹介したいと思います。
リニューアルのために模型鉄道ジオラマやラーニングゾーン、てっぱくひろばが閉鎖中ですし、
来年8月には新館のオープンを控えてもいるので、それほど混まないのかと思ってました。
でも、行ってみると、かなりの盛況ぶり。開館の10分前には到着しましたが、かなりの列が
出来ていて、入場できたのは、10時10分過ぎでした。鉄道の人気、なかなかのものです。
館内の車両は、私が紹介するまでもないとは思いますが、せっかくの機会なので、一つ一つ
ご覧いただければと思います。
まずは、ヒストリーゾーン1階の車両展示を2階から見てみました。
2階からの写真をもう2枚。
ここからは、個々の展示車両です。
これは(150形式)1号機関車。1872年、新橋~横浜間の鉄道開業時、イギリスから10両輸入
されたうちの1両です。
(1290形式蒸気機関車)1292「善光号」。1883年7月に上野~熊谷間に開業した日本鉄道が所有
した最初の蒸気機関車です。これもイギリス製です。
(7100形式蒸気機関車)7101「弁慶号」。1880年に北海道初の鉄道として手宮~札幌間が開通
した幌内鉄道で使用するため、アメリカから輸入された8両のうちの1両です。
(9850形式蒸気機関車)9856。1913年のドイツ製で、沼津機関区に配置され、当時東海道本線
だった御殿場線の急勾配区間で活躍しました。車体の一部がカッとされ、蒸気機関車内部の
基本構造が見学できるようになってます。
(C51形式蒸気機関車)C51 5。国産の高速旅客用蒸気機関車で、全289両が製造され、1966年
まで東海道本線の特急列車などで活躍しました。
(C57形式蒸気機関車)C57 135。1940年製で、高崎機関区での活躍の後、北海道に移り、
1975年12月14日には国鉄最後の蒸気牽引の旅客列車の先頭に立ちました。中央のターン
テーブルに乗り、1日に2回、回転実演が行われます。
創業期の客車(模造)。明治期の3等客車を模して造られた実物大の展示車両です。屋根の上
には油灯ランプを挿入する駅夫の人形が乗り、当時の新橋駅の情景を再現しています。
(デ963形式)デ968(松本電気鉄道ハニフ1)。1904年8月、日本で最初の電車として
甲武鉄道飯田町~中野間で運転を開始したときの車両です。その後、信濃鉄道(大糸線)に
移り、松本電気鉄道を経て、当館にやってきました。これが電車なんだ、って感じです。
(コトク5010形式)開拓使号客車。幌内鉄道開業にあわせて、「弁慶号」などとともに、
アメリカから輸入された客車です。
1881年の明治天皇北海道御巡行の際には、御料車として使用されました。
(クモハ40形電車)クモハ40074。国鉄で20mの車体長を初めて採用したのが、1932年に登場
した40系通勤型電車です。半鋼製の車体が特徴で、1987年まで使用されました。
(ED40形式電気機関車)ED40 10。信越本線横川~軽井沢間で、初の国産電気機関車として
1919年から増備されたアプト式電気機関車です。10号機は1921年製で約23年間、同区間で活躍
後、東武鉄道でも活躍しました。
鉄道博物館の素晴らしいのは、車両を横から見たり、中に入るだけでなく、特徴ある車両は
上から、そして下から見学できるようになっているところです。
ED40の場合は、こうして、横川駅での列車を連結する作業のシーンを再現しているだけでなく、
こうして、車両の下に入って、ラックレールに噛み合うギアなどのアプト式の台車構造を観察
できます。
(EF55形式電気機関車)EF55 1。1936年に3両製造されたうちの1両で、2015年から当館に
展示されました。独特の流線型の形状から、「ムーミン」と呼ばれました。
(EF58形式電気機関車)EF58 89。東海道本線全線電化時用の増備車として、1956年8月に
製造されました。当初は淡い緑色の「青大将」色でしたが、1984年にぶどう色となり、イベン
ト列車などでの使用ののち、2003年に廃車となりました。
(ED17形式電気機関車)ED17 1。1923年イギリス製の旅客用電気機関車。
(ナデ6110形式)ナデ6141。1914年製の、現存する最古の国産ボギー式木造電車。
屋根の上には、プラスとマイナスの2本のトロリーポールがあります。電化初期の山手線や
中央線で活躍しました。
(オハ31形式客車)オハ31 26。1927年、国鉄初の半鋼製客車として誕生しました。
戦後は津軽鉄道に譲渡され、1983年までストーブ列車などで活躍しました。
(マイテ39形式展望客車)マイテ39 11。1930年に、特急「富士」用として製造された1等
展望車です。
ここまでは、鉄道開業時から昭和30年頃までに導入された、歴史的価値のある車両を
中心に紹介しました。この頃の車両は、ボディが黒または茶色のものがほとんどですね。
次回は、その後の車両たちを紹介したいと思います。
タグ:てっぱく
チョコレート色の電車、やっぱり、おおいなぁ~。
by hanamura (2017-02-20 06:29)
大成の鉄道博物館ですよね!
前をしょっちゅう通りますが…
まだ入ったことありません(^^;
近すぎて、いつでも行けるかな~でまだなんです!
by kazumin (2017-02-20 07:54)
鉄道博物館、自宅からは比較的近所にあるのですが、いまだに訪れたことがありません。近くなので、いつでも行けると思って、安心してしまうのかも知れません。やはり、近所のさいたまスーパーアリーナにあった、ジョン・レノン・ミュージアムを訪れたのは、閉館直前でした。
ED17、ED40など、大好きな機関車が沢山収蔵されているので、近々に機会をつくって訪問したいです。
by 芝浦鉄親父 (2017-02-21 12:41)