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足利氏館へ (日本100名城) [関東]

先日、栃木県足利市にある、日本100名城の1つ、足利氏館に行ってきました。
ここは、その後に室町幕府を開いた足利氏の居館跡で、平安時代末期~鎌倉時代初期に、
足利氏2代目の義兼の創建、あるいは、義兼の祖父源義国(八幡太郎義家の子)の創建と言われて
いて、鎌倉時代の地方武士の居館の原形を今に伝える、非常に貴重な遺構です。
現在、その敷地全体が、足利氏の氏寺である鑁阿寺となっています。

まず最初に、太鼓橋と楼門。楼門は、永禄7年(1564年)に足利義輝による再建されたものです。
また、手前の太鼓橋は、江戸時代安政年間の再建だそうです。
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太鼓橋付近の堀と土塁。寺の境内は四方を堀と土塁に囲まれています。戦国期の城のような規模では
なく、徒歩でも10分あれば1周できるくらいの広さです。
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東側の堀と土塁です。
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東門。永享4年(1432年)に再修された、鎌倉時代の武家造りらしい質実剛健な門ですね。
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北門(薬医門)。大正7年に千手院(今の足利幼稚園)から移築した門で、江戸時代末期の建造物です。
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西門。東門と同様に、永享4年(1432年)に再修されたものです。
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こちらは、鑁阿寺の本堂。これも鎌倉時代の創建と言いますから、相当の歴史を持つ建造物です。
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これは北条時子を祀ったという蛭子堂。正確な創建時期は不詳ですが江戸時代だそうです。
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そして、校倉。大黒堂とも言い、宝暦2年(1752年)の再建と言われています。
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続いての建物は、大酉堂。足利尊氏を祀るお堂として、室町時代に建立され、その後江戸時代に再建
されたようです。
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この赤い建物は御霊屋です。鎌倉時代に、源氏の祖を祀って建立され、その後徳川11代将軍家斉に
よって再建されたそうです。
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もう一度、境内から外に向かいます。こちらは、楼門付近の土塁を境内側から見たものです。
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最後にもう1枚。楼門から西側の堀と土塁です。
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どうです。戦国時代のいわゆるお城とは異なり、鎌倉時代の武士の居館という、極めて貴重な存在
で、今も残る鎌倉期や江戸期の多くの建築物は、とても見応えがありますね。このほかにも、鎌倉時代
に建てられた鐘楼、江戸時代に再建されたた多宝堂といった建物があります。
貴重な中世地方武士の居館跡、これはお城ファン、歴史ファン必見ですね。
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コメント 6

ガンビー

鑁阿寺、見所満載ですよね。
寺としてだけでなく、中世武家の氏館としても貴重ですね。
by ガンビー (2011-09-07 00:17) 

kohtyan

一度行ったことがあります。
歴史あるお堂が多いですね。
足利学校にも寄った記憶があります。
by kohtyan (2011-09-08 14:05) 

ノリパ

お城としてみるとイマイチですよね。でも、お寺と考えると、立派ですよね。
散歩するにはいい所ですよね。
by ノリパ (2011-09-09 22:06) 

Morimo

この一画は、時間が止まっているようですね。
by Morimo (2011-09-10 21:50) 

a-furo-hd

友人を訪ねた際に寄ったんですが、既に真っ暗で本堂まで往復しただけでした。
このようになっていたんですね。
足利市民にとって初詣・七五三といえばここだそうです。
by a-furo-hd (2011-09-16 23:49) 

翡翠ヒスイ

ミャンマーヒスイ翡翠(A貨)買い物中国から
by 翡翠ヒスイ (2013-01-21 11:57) 

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