浅草界隈を歩く①　（浅草寺編）：いろんな街：SSブログ

	ブログをはじめるログイン

3日午後、天気も良く、ポカポカ陽気でもあったので、珍しく、というか、幼少期を除き、初めて
浅草近辺を歩いてきました。結婚するまでは東京都民、結婚後もずっと、東京からほど近い埼玉は
蕨に住んでいながら、浅草には全く無縁でした。

したがいまして、修学旅行で東京見学にやってきた中高校生のように、ワクワクしながら、浅草界隈
を散歩させて頂きました。

やはり浅草といえば、何はともあれ浅草寺ですよね。この浅草寺、現在の地に堂が建てられたのが
大化元年（645年）といいますから、相当の歴史ですね。
では早速、浅草寺の境内を巡ってみましょう

まずは、大提灯で有名な雷門。浅草の顔、いや東京の顔とも言える存在ですね。
正式名は「風雷神門」と言い、向かって右に風神像、左に雷神像が祀られています。休日の午後だと、
門の周辺はごったがえしてて、ゆっくり写真も撮れない状況でした。

ちなみにこの門は、1960年の再建で、松下電器産業の松下幸之助氏の寄進によるそうです。
だから、提灯に「松下電器」と社名（今となっては旧社名）が書かれていたんですね。

そして、延々と続く仲見世通りを抜けると正面に見えてくるのが、仁王門（宝蔵門）。現在の門は1964年に
再建されたものです。上層の内部には多数の寺宝を収蔵しているそうです。

こちらは五重塔。1648年に本堂の東側に建てられましたが、のちに東京大空襲で焼失し、1973年に
本堂の西側に再建されたものです。

本堂は、1958年の再建後50年を経ての大営繕中。2010年11月末完了予定とのことです。

ただし、内部を見学・参拝することは可能です。本堂の天井には、「龍之図」（左下の絵）、「天人之図」
（左上と右下の絵）が描かれています。これはそれぞれ、縦6.4m×横4.9mもあるそうです。立派な絵ですね。

これは、淡島堂の前にある「胎内くぐりの灯籠」。造立年代は不明ですが、江戸時代から有名であったもので、
参拝の子どもがこの灯籠の下をくぐることで、虫封じや疱瘡（ほうそう）除けになると伝えられているそうです。

こちらが淡島堂。元禄年間（1688～1704年）に紀州加太（かだ）の淡島明神を勧請してお堂が建立され
ました。現在の淡島堂は、戦後の仮本堂であった旧影向堂を移築・改修したものです。

そしてこっちが、影向堂（ようごうどう）。1994年に再建されました。

続いては、「金龍権現」（奥）と「九頭龍権現」（手前）です。

慶安２年（1649年）、徳川家光の再建によるという「薬師堂」。浅草寺に現存する古建築の一つです。

薬師堂のすぐ近くにある、一言不動尊。1725年の建立です。「ひとことふどう」と読み、何か願い事一つ
に限って祈願すると、その願いがかなうとされています。

こちらは、室町時代の建立とされる六角堂。浅草寺に現存する最古の建物で、東京都有形指定文化財
です。

そして、江戸時代の「時ノ鐘」の一つで、今も毎朝6時と大晦日に鳴らされる「鐘楼」。1692年、徳川綱吉
の命により改鋳されたのが始まりで、東京大空襲で焼失後、1950年に再建されました。

浅草寺には、これ以外にも、二天門、弁天堂、鎮護堂など、見どころはいっぱいあります。
空襲で大半が焼失したため、歴史的価値のある建物は限られますが、再建された建物も、その
歴史を知ることで、非常に興味深くなります。

この日は午後から出かけたので、ゆっくり見てる時間がありませんでした。また、日を改めて、
じっくり見学したいですね。