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鹿児島 (“幕末~維新の街”を訪ねて) [九州]

1月29日、実質的に初めての鹿児島へ。実質的に、というのも、厳密には
20年以上前に与論島に行ったことがあるからで、、それをカウントすると、
鹿児島県は2度目ということになります。
この日の鹿児島は最高気温が10度と、期待していた南国の暖かさはなく、
むしろ寒い1日でした。

空港からバスに乗って、11時半に鹿児島中央駅に到着。早目のお昼を済ませた
あと、50分ほど時間的に余裕があったので、周辺の史跡を訪ねて散策してみました。
なんたって、今年の大河ドラマの主役が、薩摩藩出身の「篤姫」だし、幕末から明治
維新にかけての激動の時代の舞台を、ということで。

まず、駅前にあったのが、「若き薩摩の群像」。1865年の薩摩藩英国留学生19名の
うち薩摩藩出身の17名を銅像にしたもの、だそうで、高さ12mもある、かなり大きな
銅像です。背後の観覧車が妙にアンマッチでした。


続いて訪れたのが、市電の線路に沿って、街の中心部方面へ500m
ほど歩いたところ、高見橋脇にある大久保利通像。幕末の討幕運動から明治維新
と進んだ激動の時代に、西郷隆盛とともに薩摩藩を代表して活躍した大久保利通。
風格漂う銅像が今も、彼の生まれ育った加治屋町方面を見下ろしています。

ここから甲突川沿いに200mほど歩くと、その大久保利通生い立ちの地が
あります。「維新ふるさと館」の裏手の小さな公園に、それを記す碑がひっそりと
建ってます。

この大久保利通生い立ちの地がある加治屋町一帯は、鹿児島城の城下町で、薩摩藩の下級
藩士の居住地だったとか。周辺には他にも著名な人物の生誕地が数多くあります。
その代表が西郷隆盛誕生地。大久保利通生い立ちの地から100mくらいにある、これも小さな
公園内にその地はありました。

ここから少し歩くと、初代陸軍大臣や日露戦争での満州軍の総司令官を務めた大山巌
元帥の生誕地。

更にその近くには、日露戦争での連合艦隊司令長官として有名な、東郷平八郎の誕生地。
こちらは鹿児島中央高校の裏手にあります。

とまあ、こんな感じで、本当にすぐ近くで、幕末~維新などで大活躍した人たちが生まれ
育ったんですね。日本が近代化に向けて大きく変わろうという時代に、自分達の手で日本を
変えていこう、という若さ溢れるパワーがこの小さな町にみなぎっていたということ、それに
東京(江戸)から1000キロ以上も遠く離れたこの地で、日本国内のみならず欧米をはじめとした
世界の情勢を敏感に読み取っていた、という情報収集力に、あらためて驚かされ、かつ感動
させられました。
この後、仕事があり、散策は一旦中断。その後、会議と会議の間に1時間ちょっと余裕があった
ので、さきほどの続きを始めることにしました。
まず向かったのが、西郷隆盛の銅像。東京で育った私には、西郷さんの銅像というと、上野
にある、犬を連れ着物姿のイメージが強いのですが、鹿児島の銅像は軍服姿でした。

西郷さんの像からちょっと歩くと、鶴丸城跡(鹿児島城跡)があります。現在は石垣と堀が
あるのみで、建築物は何もありませんが、西南の役の最後の舞台として有名です。

この鶴松城跡から背後にある城山へ向かう遊歩道の入口には、「薩摩藩士碑」があります。
これは、薩摩藩の弾圧の一環として宝暦年間に命じられた木曽川・長良川。・揖斐川の
治水事業で亡くなった薩摩藩士を弔うために建てられたそうです。

薩摩義士碑から15分ほど山を登ると、城山公園の展望台に出ます。ここは桜島や鹿児島
市街を望む絶好の地ということです。この日はあいにくの天気だったので、桜島も山頂付近は
雲がかかっていましたが、山を登ってくる価値は十分ありました。スーツにコート、革靴という
格好で、かつ一人で歩いている姿は、他の観光客には奇妙に見えたかもしれませんが。

山を降りるときは、あえて遊歩道ではなく、自動車道を降りてみました。その途中には、
西郷隆盛の首を最初に埋めたともいう、石仏十三体の地があります。

更に山を下ると、西南の役において、西郷隆盛が最後の5日間を過ごしたという西郷洞窟
があります。歴史上の人物の最期の地としては、ちょっと悲しく感じられるほど、小さな
洞窟です。

そして、鶴丸城跡まで戻ってくると、その向いには私学校跡があり、その周囲を囲む石垣
には、西南の役の際の銃弾跡が残っていて、当時の激戦を今も物語っています。

とまあ、こんな感じで、鹿児島の町を足早に周ってきました。おそらく大人の足であれば、
鹿児島中央駅から加治屋町~城山と歩いて、そしてまた鹿児島中央駅まで戻っても、
2時間か2時間半あれば十分だと思います。もちろん、かなり疲れましたが。

その後、せっかくなので、鹿児島市電の姿も何枚かカメラに収めておきました。
当地の市電は、交差点以外は概ね自動車の車線と完全に分離されていて、レールの間
には芝が敷かれてました。この点が、私には非常に特徴的に映りました。

今回のおみやげは、「かるかん」。今年は特に、大河ドラマの題材が「篤姫」
ということもあってでしょう、お土産屋さんに並ぶ商品の多くは、篤姫にちなんだ
商品になってました。そういうわけで、私が選んだ土産も「姫の愛したかるかん」。
ふんわりした食感が子供達に喜ばれました。

 

こうして、今回の鹿児島出張は終わりました。是非また行きたい街ですね。


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コメント 3

Morimo

鹿児島は仕事で2回行きましたが、いい町ですよね。
残念ながら探索する余裕は無かったのですが、仕事先に向かう途中で大久保利通の像を見ました。プライベートで行きたいものです。
by Morimo (2008-02-03 20:33) 

カミタク(リンク先は「鶴丸城(鹿児島城)訪問記」)

はじめまして。カミタクこと神山卓也と申します。

拙HP「温泉天国・鹿児島温泉紹介!」
http://homepage2.nifty.com/kamitaku/kagoonin.htm
内のサブ・コンテンツ「鶴丸城(鹿児島城)訪問記」
http://homepage2.nifty.com/kamitaku/KAGKAN05.HTM
から貴記事にリンクを張りましたので、報告いたします。

今後とも、よろしくお願い申し上げます。

by カミタク(リンク先は「鶴丸城(鹿児島城)訪問記」) (2008-07-13 15:38) 

take

カミタクさん
 訪問及びコメントありがとうございます。
 鹿児島には是非もう一度行ってみたいです。
by take (2008-07-13 17:25) 

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