小田原城へ

先日、小田原城址に行ってきました。これまでも何度も訪れているのですが、これまで見て
きたのは江戸時代の小田原城址。今回は、初めて、後北条氏の築いた戦国時代の小田原城址の
遺構を見てきました。


戦国時代の小田原城は全国でも稀にみる大規模な縄張りの城でした。内城（本丸、二の丸、
三の丸等）と城下町を囲んだ大外郭を設けて、城下町を戦闘から保護するとともに、城外に
広大な防御線を張るというもので、「総構」「総曲輪」とも呼ばれていました。大外郭は
土塁とその外堀とで作られていました。
総構は総延長約10kmに及ぶもので豊臣秀吉による小田原攻めが始まる直前の天正18年
（1590年）に完成しました。
本丸（本曲輪）は、現在の小田原高校の建つ丘、およびその西の丘にあったそうです。


その戦国時代の小田原城の面影を今に残しているのが、ここ、小峯御鐘ノ台の大堀切です。
小峯御鐘ノ台は、総構と、その内側を守る三の丸外郭の堀が接続するところで、並行して
南北に走る西堀、中堀、東堀の規模の大きな3条の空堀（堀切）を複雑に組み合わせ、山の
尾根を遮断して守りを強固にしています。
図面の丸数字は、写真を撮った向きを表しています。


①東堀です。


②これも東堀です。


③中堀。今は道路になっています。


④西堀。


総構が作られる前の、三の丸外郭の一部である新堀という外郭があったところ。右側の土塁
が新堀の土塁で、ここは総構とも重なる位置にあります（真ん中の凹みは城址とは無関係です）。


ここからは、江戸時代の小田原城址です。ここは、二の丸と三の丸の間にあった御茶壺曲輪です。


御茶壺曲輪と二の丸の間の堀。左は銅門。


馬屋曲輪。


馬屋曲輪の南東にあった二重櫓跡。


馬出門。三の丸から二の丸に向かう大手筋に位置する門。


馬出門、内冠木門の二つから成る枡形の門です。


銅門。


こちらも銅門。




二の丸御殿跡。


常盤木門。


二の丸から本丸に向かうところにあります。


本丸。


復興天守閣。


角度を変えてもう1枚。


天守閣の北側の石垣。関東大震災で崩れたまま(?)、なんでしょうか。


本丸下の石垣。


米曲輪。


二の丸の平櫓。


平櫓と馬屋門。


今回は時間に余裕がなく、こんな感じでしたが、戦国時代の小田原城の遺構はほかにもあり
ます。次回は、もっと、時間に余裕のある時に、じっくり、訪問してみたいと思います。

タグ：総構 後北条氏

コメント 3

小田原へは、城攻めでなくて、ミカン狩り！？？
そういう声がぁ・・・小田原集合で、東伊豆を攻める！
蜜柑のオプションが金目鯛って、豪華すぎる！
by hanamura (2016-10-22 23:43) 

リニューアルしましたね。
外堀の規模すごい。

by ねじまき鳥 (2016-10-23 11:42) 

天守に入る坂のような道が、名前が出てきませんが・・・・
何処かで見たお城によく似ています＾＾
by yu-papa (2016-10-27 19:38)