東横線の廃線跡を歩く：いろんな街：SSブログ

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先日、かつて、東急東横線が横浜付近で地上を走っていた頃の遺構、廃線跡を歩いてみました。
正確には、廃線ではなく地下化された東白楽～反町～横浜駅間を含めてですが。
スタートは反町駅付近。東白楽駅を過ぎてしばらくした辺りから、東横線は地下化され、その跡地は
東横フラワー緑道として整備されています。
まずこの写真は、反町駅付近です。晴れた日のウォーキングにはもってこいの、綺麗に整備された
遊歩道です。

今、こうして見ると、かつて、と言ってもわずかに8年ほど前まで、ここを朝から夜遅くまで電車が
走っていた、という面影はないですね。反町駅の方から見る、高島山トンネル。アジサイがいい感じに咲いてます。

高島山トンネルを横浜駅方面から。この付近には、昭和20年の空襲で焼失、廃止されるまで、
「神奈川」という駅があったそうです。ちなみに、前述の反町駅の手前から横浜駅、そして桜木町駅に
至るまでは高架線だったんですよね。なので、トンネルもこんなに高さがあるんでしょうね。
今見ると、この遊歩道の上に線路があったかのように思えてしまいますが。

ここは台町入口の交差点付近。もうすぐ横浜駅、という地点です。ここから、反町方面に向かって、
緑道が整備されています。

横浜駅の９・１０番線ホーム。2004年1月30日は、この付近に東横線の横浜駅がありました。
その後、JRの9・10番線として、横須賀線・湘南新宿ラインの乗り場になりましたが、ホームが狭いため、
現在は以前より大船方面にホームを移動され拡幅したそうです。したがいまして、東京方面には今は
使われなくなったホームの一部があります。

その９・１０番線ホームを大船方面へと少し移動すると、かつての東横線のホーム・線路があったと思われる
場所がありました。この付近から、渋谷方面に向かう線路は、左手にカーブしてたんですよね。

そしてその先。反町方面を見ると、何やらせわしなく工事中でした。こうして、かつての東横線の面影は
全く失われていくんでしょうね。

続いて、東海道線の5・6番線ホームの大船寄りに移動。ここからは、かつて、東横線が、当時の横須賀線、
東海道線の線路の上を横切り、大きく南へとカーブしていた頃の高架を今も見ることが出来ます。

駅を出て、上の写真の高架を目指します。万里橋の近くで、その高架線を見上げてみました。
今では何の役にも立っていない、単なる過去の遺物かもしれませんが、横浜駅の、東横線の歴史を
語る貴重な遺構でもあります。

根岸線の線路に並行して走っていた、横浜～桜木町間の東横線の高架です。右奥には、高島町駅が
ありました。

その旧高島町のホームの遺構。根岸線の車窓から撮った写真です。

旧高島町～旧桜木町間の様子です。

この付近も、隣を走る根岸線の車窓から撮ってみました。

そして桜木町駅。右手が東横線の駅舎跡です。

駅舎をさらに近くで見てみましょう。ここから東横線の始発が走っていたことを、知らない人も増えたで
しょうね。ちなみに私の会社の若い人に聞いても、知らないと答える人が多いです。横浜で育った人を
除けば。

駅舎の改札側の様子。8年経った今も、こうして残っているんですね、と思ったのですが。。。

今も残る旧桜木町駅舎は、残念ながら解体工事が始まってました。これは、東急東横線廃線地整備に
伴うもので、8月末まで、とあります。いよいよ、桜木町に東横線が走っていた記憶も失われていきそう
です。

ちなみに、この記事にある写真を撮ったのは、6月10日ですが、数日前に通った際には、すでに
仮囲いされてました。
たまたま、このタイミングで、ちょっとした気まぐれで、東横線の廃線跡を歩いてみる気になったのですが、
結果的には、タイミングとしては、ギリギリセーフだったようです。

みなとみらい地区をはじめ、横浜は近年、急ピッチで開発と整備が進み、観光客や買い物客には便利に
なっているのかもしれませんが、古き良き時代の横浜のイメージが、どんどん遠ざかっていってしまって
るようにも感じますね。

これも時代の流れ、当然のことではりますが。。。