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大名庭園③ 旧岩崎邸庭園 [関東]

5月上旬のことなので、かなり時間が経ってしまいましたが、大名庭園シリーズとして、記事にして
おきたいと思います。

今回は、上野の不忍池の近く、台東区池之端にある旧岩崎邸庭園に行ってきました。
この地は、江戸時代には越後高田藩榊原氏の中屋敷があった場所ですが、明治初期に牧野弼成(旧舞鶴
藩主)邸となり、更にその後、1878年(明治11年)に三菱財閥初代の岩崎弥太郎が牧野弼成から邸地を
購入したものでです。現存する洋館、和館、撞球室は、岩崎財閥3代目岩崎久弥氏によって1896年(明治
29年)に建てらたものです。

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入館料400円を払ったところでまず視界に入ってくるのが、ガイドマップ等によく写真の載っている
洋館です。日本における西欧建築の父と言われる英国人建築家ジョサイア・コンドル氏の設計による
もので、木造2階建・地下室付きの洋館で、本格的なヨーロッパ式邸宅です。邸宅内は公開されて
いて、豪華な造りに圧倒されます。
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その洋館の南側に広がる庭は、大名庭園を一部踏襲しつつ、池を埋め立てて造られたものです。
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洋館の隣に建つ和館。書院造の建物は、洋館とともに重要文化財に指定されていますが、建築当時の
大部分は取り壊され、今はその一部が残るのみです。
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和館の前には、大名庭園の一部が残されています。純和風な庭園の雰囲気がよく出ていますね。
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そして、芝地の周囲にある樹林内には、大名庭園だった当時の石灯籠、景石などが配されていて、当時の
面影を残しています。
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こちらは、撞球(ビリヤード)室です。スイスの山小屋風に造られていて、設計は洋館と同じジョサイア・
コンドル氏です。洋館とは地下道でつながっているそうです。
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これは、重要文化財に指定されている袖塀。岩崎家の家紋である「重ね三階菱」が刻まれています。
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最後に、煉瓦塀。こちらも重要文化財に指定されています。
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大河ドラマ龍馬伝で改めて話題の人となった岩崎弥太郎氏の邸宅として有名な庭園ではありますが、
大名庭園として楽しむ、というのも悪くないですね。都会にある歴史ある庭園の1つとして、是非一度は
見ておきたい史跡の1つだと思います。
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コメント 8

ノリパ

弥太郎さんの豪邸ですね。これもいつか行かなければ・・・

by ノリパ (2010-05-30 06:33) 

yogawa55はやぶさ

旧財閥について考えてみました。
今風に言えば、ホールディング??
by yogawa55はやぶさ (2010-05-30 21:02) 

える

行かれたのですね♪
だいぶ芝も青々として 一段と素敵なお庭。。
また訪れたくなりました^^

by える (2010-05-31 00:13) 

koh925

この庭園には入ったことが有りません
今度、是非行きたいですね!!
by koh925 (2010-05-31 16:16) 

あーちゃん&父

洋館、木造ですか!
もう100年以上経ってるんですね~すごいです(^_^;)
by あーちゃん&父 (2010-05-31 18:28) 

schnitzer

このような空間でゆっくり過ごしたいと思っているのですが…
なかなか実現いたしません。
by schnitzer (2010-06-01 22:07) 

肉球

洋も和もあって豪華ですね~。
洋館は宮殿のようですね!

by 肉球 (2010-06-02 00:28) 

Morimo

まさにお屋敷!
by Morimo (2010-06-05 10:10) 

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