桜の咲く犬山城へ（日本100名城）

今回は、先月行った犬山城についての記事です。

犬山城は、天守が現存するお城の１つで、その天守は国宝に指定されています。創建時期は天正年間
(1573～1592年)、慶長5～6年(1600～1601年）など諸説ありますが、現存する12の天守の中で最も古いと
言われています。
当初は天文6年(1537年)、織田信長の叔父の織田信康によって築かれ、その後江戸時代初期にかけて何人も城主が
入れ替わりますが、元和3年(1617年)尾張藩付家老の成瀬正成が城主となって以降は、成瀬氏が代々城主を受け
継ぎ、維新を迎えました。
現在、犬山城は公益財団法人の所有となっていますが、平成16年までは成瀬家が個人所有している珍しい城と
しても有名でした。
明治初期に櫓や門の大部分は取り壊されたため、城址には天守以外の建物は現存していませんが、近隣のお寺に
幾つかの門が移築され現存しています。

まずは、案内板にあった、当時の犬山城を再現した模型の写真です。門や櫓の名称を追記してみました。


国宝犬山城の石碑。本丸へと向かう入口になります。赤い欄干の橋を渡ったあたりが、中門跡です。城内のあちこちに植えられている桜が、見頃を迎えていました。


矢来門跡。礎石の一部が残っているのみです。


矢来門跡の左手から城址の西側にかけて、空堀があります。


松之丸門跡。松之丸に通じる門がありました。


黒門跡。


岩坂門跡。


鉄砲櫓跡の石垣です。後方の建物は櫓とは無関係の茶屋です。


本丸門跡。外側が鉄で防御されていたので、鉄門とも言われてました。この門を超えるといよいよ
本丸です。現在建てられている建物は当時の本丸門を復元したものではありません。中は管理事務所に
なっていました。100名城スタンプはここにあります。


本丸に到着しました。本丸内の桜もほぼ満開でした。その桜と、現存天守。


角度を変えて、もう1枚。


少し離れたところから、さらに1枚。古式の望楼型天守です。


天守を、すぐ下から見上げてみました。


天守に付属する付櫓。


天守台の石垣。野面積みの石垣は５メートルの高さがあります。石垣から出っ張っているところが、
石落しです。


天守の内部です。写真は3階の唐破風の間です。


破風の中に入って、下を見下ろすことも出来ます。


天守から本丸を見下ろしてみます。


本丸の北側にある、七曲門跡の石垣です。


木曽川の対岸から見る犬山城です。




次に、周辺にある寺院に移築されている、犬山城の城門を訪ねてみました。
まずは、名鉄犬山遊園駅の東側にある瑞泉寺の山門。犬山城の内田御門を移築したものです。


続いては、同じく犬山市内にある常満寺の山門。松之丸裏門を移築したものです。


少し車を走らせて、丹羽郡扶桑町にある専修院の東門。これは、矢来門を移築したもので、いかにも城門
らしい高麗門形式の門です。


最後に、丹羽郡大口町にある徳林寺の山門。犬山城の黒門を明治9年に移築したものです。


ついでに、徳林寺の中門。文明元年に本寺を再興した小口城主織田広近が文明7年(1475年)に建立した
という、かなりの歴史のある門です。


現存する最古の天守のある犬山城、良いですね。
ただ、この日は今にも雨が降り出しそうな曇天で、かつ、着いた時点で15時を回っていたため、桜も城も、きれいに
写すことが出来ませんでした。こういう悪条件の下でも、きれいに撮れるようになりたいですね（いや、
晴れてる日にも、たいして上手く撮れていないのですが...）。

次回は、岐阜城の予定です。

タグ：犬山 現存天守 石垣 城門 100名城

コメント 4

犬山橋の名鉄撮りに何度も通ったのに、お城には一度も上がってない～行けば良かったなあ。
by Cedar (2017-05-06 15:34) 

桜の時期の犬山城いいですね。
blogの上の写真変わりましたね。

by たかぼん (2017-05-07 01:12) 

Cedarさん、犬山橋が鉄道と道路の併用だった頃が
懐かしいですね。
by takechan (2017-05-07 18:00) 

たかぼんさん、そうなんです。サイズの大きな写真を貼れるテンプレート
を探していたら、変な設定になってしまい、結局、元に戻したつもりが、
上の写真がPC内に見つからず、やむなく、変更したんです。

by takechan (2017-05-07 18:03)