日本100名城 金沢城(石垣編) [北陸]
もう少し早めに記事にするつもりが、結局、大晦日になってしまいました。中途半端な感じで
年を越しますが、来年もよろしくお願いします。
さて、先月、日本100名城の1つ、加賀100万石の金沢城にも行ってきました。
金沢城は、前田利家の入城後に本格的な石垣づくりが始まり、場所に応じて、特殊な技術やデザ
インが工夫されたこと、何度も修築が繰り返されたことなどから、多様な種類の石垣を見ること
ができ、「石垣の博物館」とも言われているそうです。
そこで、今回はまず「石垣編」として、金沢城で見られる石垣の写真を紹介したいと思います。
まずは、有名な三の丸石川門の脇の石垣です。
ちなみに、金沢城と言えば石川門を連想しますが、その石川門、正門ではなく、あくまでも搦手
(裏口)門なんですよね。
石川門石垣。右が「切石積み」、左が「粗加工石積み」という、同じ場所で異なる積み方を
した珍しい石垣です。明和2年(1765)年の改修時のものと考えられているそうです。
三の丸と鶴の丸の間にある、内堀石垣。この内堀は、平成11年から12年にかけて、菱櫓や
五十間長屋などとともに復元されました。この付近は明治時代に積み石の多くが取り外された
ため、五十間長屋石垣などを手掛かりに当時の姿を想定して復元したそうです。
菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓石垣。「粗加工石積み」(打込みハギ)の石垣です。
二の丸北面の石垣。この付近の石垣は、「粗加工石積み」の中でも、最も完成度が高いと
言われたそうです。
三の丸の北面、河北門付近の石垣です。
新丸から三の丸に渡ったところにあった、土橋門の石垣。「切石積み」です。右の石垣に
組み込まれた六角形の石(亀甲石)は、水に親しむ亀を表したもので、防火の願いが混めら
れているそうです。
藩主の側室たちの住まいがあった、数寄屋敷の石垣。「切石積み」の石垣です。
二の丸から本丸に渡るところにあった、極楽橋付近の石垣。
戍亥櫓の石垣。「粗加工石積み」の石垣ですが、石のすき間に平らな石をはめ込み、「切石積み」
のように見せる技法が用いられています。
鉄門の石垣。「切石積み」の石垣ですが、石の表面を多角形に加工した優れたデザインで、丁寧
なつくりになってます。
東の丸北面の石垣。この石垣は城内で最も古い技法が用いられていて、金沢城初期の姿を今に
伝える貴重な石垣です。
大手堀の石垣。ここも金沢城初期(慶長年間)に築かれた粗割り石を積んだ石垣です。
丑寅櫓付近の石垣。幾重にも積まれた自然石積みの石垣は、迫力があります。文禄元年(1592年)
に造られた城内最古の石垣です。高さは21mあります。
東の丸東面(百間堀跡)の石垣。金沢城の東の丸と、兼六園の間の道路は、かつて百間堀(蓮
池堀)があったところです。
辰巳櫓付近の高石垣。4段の石垣は高さ30mあります。
鯉喉櫓台の石垣。平成22年に、いもり堀とともに、復元されました。
本丸南面の高石垣です。
そして、玉泉院丸にある、色紙短冊積みの石垣。色紙(方形)、短冊(縦長方形)状の石やV字型
の石樋が組み込まれた、城内で最も意匠的な石垣がこちらです。
長くなりましたが、金沢城の石垣だけにスポットを当てて記事にしてみました。
こうしてみると、多様な石垣だけでも、充分に楽しめます。
今回の記事をもって、2017年になりますが、しばらくは、金沢城の建物編、そして、兼六園と
11月に行った際の記事が続きますが、引き続きよろしくお願い致します。
年を越しますが、来年もよろしくお願いします。
さて、先月、日本100名城の1つ、加賀100万石の金沢城にも行ってきました。
金沢城は、前田利家の入城後に本格的な石垣づくりが始まり、場所に応じて、特殊な技術やデザ
インが工夫されたこと、何度も修築が繰り返されたことなどから、多様な種類の石垣を見ること
ができ、「石垣の博物館」とも言われているそうです。
そこで、今回はまず「石垣編」として、金沢城で見られる石垣の写真を紹介したいと思います。
まずは、有名な三の丸石川門の脇の石垣です。
ちなみに、金沢城と言えば石川門を連想しますが、その石川門、正門ではなく、あくまでも搦手
(裏口)門なんですよね。
石川門石垣。右が「切石積み」、左が「粗加工石積み」という、同じ場所で異なる積み方を
した珍しい石垣です。明和2年(1765)年の改修時のものと考えられているそうです。
三の丸と鶴の丸の間にある、内堀石垣。この内堀は、平成11年から12年にかけて、菱櫓や
五十間長屋などとともに復元されました。この付近は明治時代に積み石の多くが取り外された
ため、五十間長屋石垣などを手掛かりに当時の姿を想定して復元したそうです。
菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓石垣。「粗加工石積み」(打込みハギ)の石垣です。
二の丸北面の石垣。この付近の石垣は、「粗加工石積み」の中でも、最も完成度が高いと
言われたそうです。
三の丸の北面、河北門付近の石垣です。
新丸から三の丸に渡ったところにあった、土橋門の石垣。「切石積み」です。右の石垣に
組み込まれた六角形の石(亀甲石)は、水に親しむ亀を表したもので、防火の願いが混めら
れているそうです。
藩主の側室たちの住まいがあった、数寄屋敷の石垣。「切石積み」の石垣です。
二の丸から本丸に渡るところにあった、極楽橋付近の石垣。
戍亥櫓の石垣。「粗加工石積み」の石垣ですが、石のすき間に平らな石をはめ込み、「切石積み」
のように見せる技法が用いられています。
鉄門の石垣。「切石積み」の石垣ですが、石の表面を多角形に加工した優れたデザインで、丁寧
なつくりになってます。
東の丸北面の石垣。この石垣は城内で最も古い技法が用いられていて、金沢城初期の姿を今に
伝える貴重な石垣です。
大手堀の石垣。ここも金沢城初期(慶長年間)に築かれた粗割り石を積んだ石垣です。
丑寅櫓付近の石垣。幾重にも積まれた自然石積みの石垣は、迫力があります。文禄元年(1592年)
に造られた城内最古の石垣です。高さは21mあります。
東の丸東面(百間堀跡)の石垣。金沢城の東の丸と、兼六園の間の道路は、かつて百間堀(蓮
池堀)があったところです。
辰巳櫓付近の高石垣。4段の石垣は高さ30mあります。
鯉喉櫓台の石垣。平成22年に、いもり堀とともに、復元されました。
本丸南面の高石垣です。
そして、玉泉院丸にある、色紙短冊積みの石垣。色紙(方形)、短冊(縦長方形)状の石やV字型
の石樋が組み込まれた、城内で最も意匠的な石垣がこちらです。
長くなりましたが、金沢城の石垣だけにスポットを当てて記事にしてみました。
こうしてみると、多様な石垣だけでも、充分に楽しめます。
今回の記事をもって、2017年になりますが、しばらくは、金沢城の建物編、そして、兼六園と
11月に行った際の記事が続きますが、引き続きよろしくお願い致します。
2016-12-31 22:00
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コメント(12)
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大晦日の石垣イイですよねぇ~! 今年もお世話になりました。
どうぞ、良いお年をお迎えください。(あと1時間キリました。)
新年もよろしくお願いいたします。(この言い回しにチョット前かえました。)
by hanamura (2016-12-31 23:08)
明けましておめでとうございます
今年もよろしくおねがいいたします
穏やかな正月です
by myossy (2017-01-01 12:36)
新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
by kohtyan (2017-01-01 13:24)
明けましておめでとうございます。
金沢城って金沢行ったことあるのに知りませんでした こんなに立派なお城だったんですね~機会があったら是非行ってみたくなりました 高山も何度も行っていながらお城があるの知らなかったし なんとも情けない爺です(vv。
今年もまた素敵な画像楽しみにしています 今年もよろしくお願いいたします。
by トータン (2017-01-01 20:18)
みなさま、コメントありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。
by takechan (2017-01-01 21:00)
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
by いっぷく (2017-01-02 00:23)
新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
by YUTAじい (2017-01-02 08:10)
今年もよろしくお願い致します。
おととしの秋に金沢城と兼六園に行きましたが、
ここまでじっくり見てなかったので、たのしみにしてます。
by sakana (2017-01-02 11:02)
あけましておめでとうございます。
本年も昨年同様よろしくお願い申し上げます。
by ネオ・アッキー (2017-01-03 00:40)
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします^^
by yu-papa (2017-01-03 10:39)
金沢城は石垣のデパートですね。
by ねじまき鳥 (2017-01-03 22:31)
takechan さん
明けましておめでとうございます。
何時も有り難うございます。
本年もよろしくお願いいたします♪
by *ピカチュウ* (2017-01-04 20:44)