in 広島 （史跡編）

かなり間があいてしまいましたが、先日18日の高松に続いて、広島（史跡）編です。

高松での仕事を終えたあと、翌日19日の広島での仕事に備えて、18日のうちに広島に移動し、
宿泊しました。
そこでまず、世界文化遺産、夜の原爆ドームを訪ねてみました。


原爆ドーム、旧広島県産業奨励館は爆心地からわずか160mの場所にあり、1945年8月6日8時15分に
炸裂した1発の原子爆弾により大破。館内で勤務していた職員の方々は全員亡くなったそうです。
竣工は1915年。当時、建築物の大半が木造2階建てだった中で、この鉄骨国煉瓦造りで、モダンな欧州風
のデザインの建物は、今とは別の意味で、広島の名所の１つだったそうです。


こうしてライトアップされた姿を見ていると、思わず、この建物が持つ悲しい歴史を忘れてしまいそうに
なります。


翌朝、再び原爆ドームの前に行ってみました。


このように屋根もないまま、風雨に晒されていますので、当然、毎年劣化が進んでいると思いますが、
どんなことがあっても、いつまでもこの姿のまま保存して欲しいものです。不戦の誓いを忘れないために。


ホテルのレストランから、平和記念公園を見てみます。単身赴任していた2004年11月～06年9月、
この公園の周囲や川の両岸をよく散歩したりジョギングしたりしたものです。懐かしいです。


そして、原爆ドームをアップで。これまたレトロな雰囲気の残る路面電車とともに。
ちなみに路面電車の走っている橋は、原爆投下の目印にされたという相生橋です。


19日の朝、広島城址にも行ってみました。
広島城、別名鯉城は元々、毛利輝元の時代の1599年に完成。当時は大阪城に匹敵する規模だったとか。
関ヶ原の戦いの後、城主となった福島正則が改築。1619年には浅野長晟が入城し、その後維新まで
浅野家１２代の居城となりました。
天守閣を始め、江戸時代からの建物は明治以降も残りましたが、原爆投下により全て焼失してしまい
ました。
写真は、1994年に再建された二の丸の太鼓櫓です。この時点で6時58分。まだ薄暗かったです。


これも二の丸に再建された、平櫓、多聞櫓、そして右奥が太鼓櫓。


平櫓と表御門。表御門は1991年に再建されました。


表御門と御門橋。


二の丸。この石垣と櫓に囲まれた二の丸は馬出しの機能を持つ、全国の近世城郭の中でも珍しい
配置だそうで、それも広島城の特徴の１つです。


二の丸から本丸への入口となる中御門跡の石垣。


本丸から見た二の丸の様子です。


裏御門跡の石垣。


本丸の石垣。


こちらは本丸内の石垣。その奥に天守が見えます。


天守閣。1958年に再建されました。


江戸時代の天守閣の礎石。再建した際に掘り起こして、原型のまま近くに移されました。


天守閣を別の角度から。


天守から続く土塁。


本丸の南西から見た二の丸。


南西の角の櫓跡。


最後にもう１枚。三の丸から見る天守閣です。


広島城には江戸時代から残る建築物はありませんが、原爆前から残る唯一の建物がこちら。
旧日本軍の中国軍管区司令部の地下通信室です。軍人に混じって学徒動員された比治山高等女学校
の生徒も大勢働いていて、ここにあった軍事専用電話を使って、女学生が広島壊滅の第一報を報じた
そうです。広島護国神社の脇にあります。


ご参考までに、これが爆心地の碑です。当時の島病院、現在の島外科内科の脇にあります。


いやぁ、しかし、寒いですね。雪にならずに助かりましたが。
たった一度、一泊の出張で、いつまで記事にするんだ、という気もしますが、次回は広島で撮った
鉄道について記事にする予定です。

タグ：堀 原爆 櫓 天守閣 原爆ドーム 戦争 文化遺産 広島

コメント 4

地下通信室の存在を初めて知りました。
高等女学校の生徒が、惨状を報告するようすが思い浮かびます。

広島では、サンルートまたはダイワロイネットで宿泊します。
馴染みのある風景に、安堵しました。
by yogawa隼 (2014-03-02 19:02) 

単身赴任してた場所って、何だが色んな思い出があって、ほろっと来ますよね。
by ノリパ (2014-03-02 21:01) 

５０年位前に広島城に行きましたが、その時とは違い、こんな立派なお城に復元されているとは思いませんでした。
by takenoko (2014-03-03 05:48) 

広島観光は高校の修学旅行で訪れました^^;
先日はお祝いのコメントをありがとうございました<m(__)m>
by まー坊 (2014-03-04 21:27)