新春の栃木路へ 《日光編(前編)》 [関東]
先日、日帰りで日光~宇都宮へと行ってきました。少なくとも関東に住んでる方なら修学旅行や社内
旅行などで誰もが行ったことがあるでしょうし、今更私が詳しく説明するまでもないのですが、写真も
多くなってしまったこともあり、日光編を2回、宇都宮編を1回の計3回に分けて紹介させて頂きます。
(日帰り旅行を3回とは多すぎますかね?しかも、ほぼ週1ペースの私なので、「新春の・・・」と題して
おきながら、旧正月になってしまうかもしれませんね)
この日は、浦和駅まで京浜東北線で移動し、そこから東武線直通のJRの特急「日光1号」に乗って
日光を目指します。253系に乗るのは何年ぶりでしょうか。もしかすると、20年前の新婚旅行の時以来
かも。そう思うと、乗る前からわくわく気分でした。料金は浦和からだと特急料金込みで片道3,520円です。
ちなみに、「日光・鬼怒川往復切符」という2日間有効の割引切符があり、大宮~川口からの乗車だと
6,000円です。こちらの方がお得ですが、宇都宮にも行きたかったのと、帰りの特急の時間がやや遅め
(日光号だと浦和に18時11分着、下今市まで普通列車に乗り下今市からスペーシアきぬがわ6号に乗ると
16時53分着)だったので、通常の切符を買いました(私はいつも、出掛けても16時~17時には家に
戻るようにしています。家族と一緒でなく、一人で出掛ける時は、何となく申し訳ないので。とは言え
誘っても誰も一緒には来ないだけなので、申し訳なく思う必要もないのでしょうけど)。
下の写真は、浦和駅で撮った日光1号です。ホームの先端部で撮りましたが、短い6両編成ということも
あり、撮った後乗車口まで走らないと間に合わない状態でした。
これが久々に乗った253系の車内です。いやぁ、空いてました。
東武日光駅にて。
ついでに、東武の10000系スペーシアも。
東武日光駅。山小屋みたいなデザインですね。そうそう、日光は寒かったです。最低気温マイナス
10℃くらいだったようです。写真はありませんが、あちらこちらで、つららを見かけました。まさに、
身を切られるような寒さ、でした。
この時点で9時35分過ぎ。ここからバスに乗って東照宮を目指します。乗車時間は10分程度。
「表参道」という、どこかで聞いたような名前のバス停が最寄です。
日光は2社1寺、すなわち輪王寺、東照宮、二荒山神社で有名ですが、バスを降りて参道を歩いて
いくと、まず右手に輪王寺がありました。ただこの日は、時間の制約があったのと、拝観料が900円と
高めな一方で、見どころの1つ、三仏堂が50年ぶりの大修理とやらで仮囲いで覆われていたので
今回はパスしました。写真は、輪王寺の黒門です。江戸時代はじめの創建で、重要文化財です。
門の左後方に見えるのが、三仏堂の仮囲いです。
輪王寺黒門から少し歩いたところに、日光東照宮があります。ここは、言うまでもなく、徳川家康公が
祀られています。家康は、元和2年(1616年)に亡くなり、一旦は久能山に埋葬されたましたが、
1年後の元和3年に、家康の遺言により、この地に移され祀られました。
奥に見える石鳥居は、筑前の黒田長政が奉納したそうです。
石鳥居をくぐって、まず左手に見えるのが五重塔。慶安3年(1648年)に小浜藩主酒井忠勝が奉納
したのち、火災で焼失したため、文政元年(1818年)に同じ小浜藩主の酒井忠進が再建したそうです。
時の権力者とはいえ、たった一人が祀られている神社に五重塔を贈るなんて、すごい時代ですね。
表門を通るとすぐ左にあるのが神厩舎。ご神馬をつなぐ厩で、猿が馬の健康安全を守るという信仰
から、欄間に8個の猿の彫刻が飾られています。東照宮で唯一といっていいくらい、質素な造りです。
その一つが、有名な、「見ざる、言わざる、聞かざる」の3猿です。
3猿の向かいにあるのが、三神庫。東照宮らしい豪華な、きらびやかな建造物です。校倉造りを模した
構造で、中には春秋渡御祭「百物揃千人武者行列」で使用される装束1200人分が収められています。
手水舎。水盤は佐賀藩鍋島勝茂の奉納だそうです。
輪蔵。経が収められています。後ろに見えるのが、鼓楼と釣燈籠です。
国宝の陽明門。国内で最も美しい門と言われますが、残念ながら、昨年6月から「平成の大修理 第3期
工事」が行われていています。平成31年まで続くようです。
こちらも国宝の唐門。全体が白く塗られているのが特徴です。
これも国宝の拝殿と本殿。そして、それを囲む透塀。
透塀の前にある、一本燈籠。徳川秀忠の娘、東福門院の奉納です。
神楽殿。その後ろは、国宝の回廊です。陽明門の左右に延びる建物で、外壁には我が国最大級の
花鳥の彫刻が飾られています。
国宝、眠り猫。奥宮へ向かう際に横切る回廊の上部にあります。
家康公の墓所のある奥宮の入口にある、坂下門です。ここから約200段の石段を登ったところに、
奥宮があります。
御宝蔵。1654年の創建で、朝廷からおくられた文書などが収められています。
左に見える狛犬(もう1体います)は、松平正綱、秋元泰朝2氏が寄進したものだそうです。
重要文化財の奥宮拝殿。参拝するための社殿で、将軍でないと昇段参拝は許されなかったそうです。
家康公の柩をおさめた、奥宮御宝塔。当初木造であったものを5代将軍綱吉の時に現在の唐堂製に
改鋳されました。家康公、関東だけでなく、どうか日本全国をお守りください。
神輿舎。春秋渡御祭に使われる、三基の神輿(家康公、秀吉公、頼朝公だそうです)が納められて
います。
釣燈籠。1636年にオランダ国から奉納されたものだそうです。
最後に、本地堂(薬師堂)。ここの天井に描かれた縦6m、横15mの龍の絵が、鳴龍として有名です。
これで、東照宮はほぼ1周しましたが、この時点で11時10分でした。空いていたこともありますが、
最初の石鳥居を潜ってから、10時ちょっと前でしたので、拝観に約70分を要したことになります。
これから行かれる方の目安になればと思います。
これ以外にも建物はありますし、また、全国の大名などから奉納された石燈籠などを一つ一つ
チェックして回れば、もう1時間くらいは必要かもしれませんね。
ちなみに、拝観料はちょっと高めの1300円です。以前は2社1寺共通の拝観券1000円というのが
あったそうですが、今はありませんでした。
この続きはまた次回と言うことで。
(追記)
10日の金曜日、休暇を取っての会社の同僚との訪問でした。
・平日とはいえ、3連休前の金曜日、しかも世界遺産の東照宮にも関わらず、どの写真にも他人が
写り込んでないと思いませんか?これは、鉄道ファンの方なら、(無意味とも言える)この拘りをご理解
いただけると思いますが、他人がいなくなる瞬間をひたすら待った結果なんです。まぁ、土日祝日なら
どんなに待っても、無理でしょうけど。
・それでも、手水舎の写真に一人写ってしまってますが、これは同行者の一人でした。
・日光1号は、空いてる最後尾の車両に乗ったので、人がいませんが、先頭車両は3割程度は
席が埋まってました。ちなみに、東武日光駅では先頭車用が改札に最寄です。
旅行などで誰もが行ったことがあるでしょうし、今更私が詳しく説明するまでもないのですが、写真も
多くなってしまったこともあり、日光編を2回、宇都宮編を1回の計3回に分けて紹介させて頂きます。
(日帰り旅行を3回とは多すぎますかね?しかも、ほぼ週1ペースの私なので、「新春の・・・」と題して
おきながら、旧正月になってしまうかもしれませんね)
この日は、浦和駅まで京浜東北線で移動し、そこから東武線直通のJRの特急「日光1号」に乗って
日光を目指します。253系に乗るのは何年ぶりでしょうか。もしかすると、20年前の新婚旅行の時以来
かも。そう思うと、乗る前からわくわく気分でした。料金は浦和からだと特急料金込みで片道3,520円です。
ちなみに、「日光・鬼怒川往復切符」という2日間有効の割引切符があり、大宮~川口からの乗車だと
6,000円です。こちらの方がお得ですが、宇都宮にも行きたかったのと、帰りの特急の時間がやや遅め
(日光号だと浦和に18時11分着、下今市まで普通列車に乗り下今市からスペーシアきぬがわ6号に乗ると
16時53分着)だったので、通常の切符を買いました(私はいつも、出掛けても16時~17時には家に
戻るようにしています。家族と一緒でなく、一人で出掛ける時は、何となく申し訳ないので。とは言え
誘っても誰も一緒には来ないだけなので、申し訳なく思う必要もないのでしょうけど)。
下の写真は、浦和駅で撮った日光1号です。ホームの先端部で撮りましたが、短い6両編成ということも
あり、撮った後乗車口まで走らないと間に合わない状態でした。
これが久々に乗った253系の車内です。いやぁ、空いてました。
東武日光駅にて。
ついでに、東武の10000系スペーシアも。
東武日光駅。山小屋みたいなデザインですね。そうそう、日光は寒かったです。最低気温マイナス
10℃くらいだったようです。写真はありませんが、あちらこちらで、つららを見かけました。まさに、
身を切られるような寒さ、でした。
この時点で9時35分過ぎ。ここからバスに乗って東照宮を目指します。乗車時間は10分程度。
「表参道」という、どこかで聞いたような名前のバス停が最寄です。
日光は2社1寺、すなわち輪王寺、東照宮、二荒山神社で有名ですが、バスを降りて参道を歩いて
いくと、まず右手に輪王寺がありました。ただこの日は、時間の制約があったのと、拝観料が900円と
高めな一方で、見どころの1つ、三仏堂が50年ぶりの大修理とやらで仮囲いで覆われていたので
今回はパスしました。写真は、輪王寺の黒門です。江戸時代はじめの創建で、重要文化財です。
門の左後方に見えるのが、三仏堂の仮囲いです。
輪王寺黒門から少し歩いたところに、日光東照宮があります。ここは、言うまでもなく、徳川家康公が
祀られています。家康は、元和2年(1616年)に亡くなり、一旦は久能山に埋葬されたましたが、
1年後の元和3年に、家康の遺言により、この地に移され祀られました。
奥に見える石鳥居は、筑前の黒田長政が奉納したそうです。
石鳥居をくぐって、まず左手に見えるのが五重塔。慶安3年(1648年)に小浜藩主酒井忠勝が奉納
したのち、火災で焼失したため、文政元年(1818年)に同じ小浜藩主の酒井忠進が再建したそうです。
時の権力者とはいえ、たった一人が祀られている神社に五重塔を贈るなんて、すごい時代ですね。
表門を通るとすぐ左にあるのが神厩舎。ご神馬をつなぐ厩で、猿が馬の健康安全を守るという信仰
から、欄間に8個の猿の彫刻が飾られています。東照宮で唯一といっていいくらい、質素な造りです。
その一つが、有名な、「見ざる、言わざる、聞かざる」の3猿です。
3猿の向かいにあるのが、三神庫。東照宮らしい豪華な、きらびやかな建造物です。校倉造りを模した
構造で、中には春秋渡御祭「百物揃千人武者行列」で使用される装束1200人分が収められています。
手水舎。水盤は佐賀藩鍋島勝茂の奉納だそうです。
輪蔵。経が収められています。後ろに見えるのが、鼓楼と釣燈籠です。
国宝の陽明門。国内で最も美しい門と言われますが、残念ながら、昨年6月から「平成の大修理 第3期
工事」が行われていています。平成31年まで続くようです。
こちらも国宝の唐門。全体が白く塗られているのが特徴です。
これも国宝の拝殿と本殿。そして、それを囲む透塀。
透塀の前にある、一本燈籠。徳川秀忠の娘、東福門院の奉納です。
神楽殿。その後ろは、国宝の回廊です。陽明門の左右に延びる建物で、外壁には我が国最大級の
花鳥の彫刻が飾られています。
国宝、眠り猫。奥宮へ向かう際に横切る回廊の上部にあります。
家康公の墓所のある奥宮の入口にある、坂下門です。ここから約200段の石段を登ったところに、
奥宮があります。
御宝蔵。1654年の創建で、朝廷からおくられた文書などが収められています。
左に見える狛犬(もう1体います)は、松平正綱、秋元泰朝2氏が寄進したものだそうです。
重要文化財の奥宮拝殿。参拝するための社殿で、将軍でないと昇段参拝は許されなかったそうです。
家康公の柩をおさめた、奥宮御宝塔。当初木造であったものを5代将軍綱吉の時に現在の唐堂製に
改鋳されました。家康公、関東だけでなく、どうか日本全国をお守りください。
神輿舎。春秋渡御祭に使われる、三基の神輿(家康公、秀吉公、頼朝公だそうです)が納められて
います。
釣燈籠。1636年にオランダ国から奉納されたものだそうです。
最後に、本地堂(薬師堂)。ここの天井に描かれた縦6m、横15mの龍の絵が、鳴龍として有名です。
これで、東照宮はほぼ1周しましたが、この時点で11時10分でした。空いていたこともありますが、
最初の石鳥居を潜ってから、10時ちょっと前でしたので、拝観に約70分を要したことになります。
これから行かれる方の目安になればと思います。
これ以外にも建物はありますし、また、全国の大名などから奉納された石燈籠などを一つ一つ
チェックして回れば、もう1時間くらいは必要かもしれませんね。
ちなみに、拝観料はちょっと高めの1300円です。以前は2社1寺共通の拝観券1000円というのが
あったそうですが、今はありませんでした。
この続きはまた次回と言うことで。
(追記)
10日の金曜日、休暇を取っての会社の同僚との訪問でした。
・平日とはいえ、3連休前の金曜日、しかも世界遺産の東照宮にも関わらず、どの写真にも他人が
写り込んでないと思いませんか?これは、鉄道ファンの方なら、(無意味とも言える)この拘りをご理解
いただけると思いますが、他人がいなくなる瞬間をひたすら待った結果なんです。まぁ、土日祝日なら
どんなに待っても、無理でしょうけど。
・それでも、手水舎の写真に一人写ってしまってますが、これは同行者の一人でした。
・日光1号は、空いてる最後尾の車両に乗ったので、人がいませんが、先頭車両は3割程度は
席が埋まってました。ちなみに、東武日光駅では先頭車用が改札に最寄です。
陽明門は工事中なんですね。
久しぶり(10年以上?)に日光へ訪れてみたくなりました^^
by まー坊 (2014-01-16 18:08)
ご訪問ありがとうございます
拝観料は高めですが、修理にお金もかかりそう
荘厳で、目の保養になりました^^
by よいこ (2014-01-17 00:24)
日光1号、いつもすれ違うだけなのです。
(東武ファンですが、日光へはJRの宇都宮市民)
by hanamura (2014-01-17 06:56)
253系、NEX時代はリクライニングしない
固定のボックス型シートで、
乗り心地がイマイチでしたが、
日光用はシートが改良されて、よさそうですね!
by あおたけ (2014-01-17 09:12)
ご無沙汰してます。
夕方には帰宅・・・takechanさんの家庭内での微妙な立場が窺えます。
家庭を持つ同業者の皆さんには共通の悩みだと思いますが、それでも
夕方には切り上げられるのはご立派です!
それにしても日光1号の乗り具合が気になります。
by サットン (2014-01-17 10:46)
日光1号はNEXの改造車ですか?たまに大船駅で見ることがあります。
by takenoko (2014-01-18 09:02)
素晴らしい、さすが世界遺産ですね。人が写り込まない執念に頭が下がります。眼福でした。ありがとうございます。
by ノリパ (2014-01-18 14:15)
s___@にメールしましたが、戻ってきました、__2000@のほうですか。
お忙しいところ大変恐縮ですが、再度ルールアドレスをブログメール
にてお教えくださいませ。
ブログメールは一方方向です、ですから、返信はききませんので、
E-mailアドレスをお教えくださいませ。
by 官兵衛 (2014-01-19 17:34)
おや、スペーシアの桁が....
日光には107系デビュー時に、165で、修学旅行で行っただけですね。
253系に最後に乗ったのはもう17年前ですが、リニューアルされてこうなっているのですね。
by sakana (2014-01-22 12:48)