佐倉　（城跡を整備した歴史公園）：いろんな街：SSブログ

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先週、千葉県佐倉市にある、佐倉城跡に行ってきました。

佐倉城は、川と急崖に囲まれた標高30mほどの丘全体を利用して建てた城で、
1532年から55年頃に地元豪族の千葉氏が築いたものを、江戸時代になって、
1611年土井勝利が大修築したものだそうです。一つの特徴が、石垣を用いずに
すべて土塁で曲輪や掘割を造っていることです。

城跡の主要部は、城跡公園としてきれいに整備され、空堀や土塁、水堀などの遺構が
みられるほか、菖蒲園、梅林、それにサクラ、モミジｍアジサイなどの花や木が多く、
四季の変化を楽しむことができます。
また、城跡公園に隣接して、佐倉城椎木繰曲輪跡地に国立歴史民族博物館が建って
いて、まさに城跡一帯が歴史公園となっています。

まず城下の侍屋敷があったあたり、現在の佐倉中学校の前は、かつて大手門（追手門）
があったところで、今はその場を示す碑が建ってます。

ここから城跡の南側に進むと、出丸跡とその周囲を囲む水堀が見えてきます。
出丸跡は、南側と西側の2箇所にあります。

（南側の出丸と水堀）

西側の出丸付近から本丸方面へと登っていく道の入口あたりには、佐倉城跡で唯一の
建築物である門があります。この門、かつて城内にあったものが市内の民家に払い下げ
られ、その後最後の城主堀田家の菩提寺への移築を経て、昭和58年にこの場所に移され
たということですが、城内のどこにあった何という門かは不明だそうです。

本丸や二の丸はかなり広く、芝生の広場として、家族連れやカップルがお弁当を食べたり
ボール遊びをしたりしてました。

（本丸跡）

その本丸跡には、天守閣跡、銅櫓跡、角櫓跡などの遺構があります。
今は何もなく、ただその場を示す案内板があるだけですが。

（天守台跡。石垣はなく、二段の土塁上に天守が建っていたそうです）

（銅櫓跡）

二の丸の隅には、旧陸軍の営所をこの地に置いた際に、兵舎の基礎に転用してたと
いう、佐倉城の建物の基礎に使用していた礎石が残されています。

更に奥へ進んで行くと、椎木門跡の前に、当城跡の最大の見所と言ってもいい、コの字形
をした、角馬出の空堀があります。これは、出入り口の前に築いて、人や馬の出入りを敵に
悟られないために築いたもので、佐倉城の馬出の空堀は、長辺121m、短辺40mの大変に
大きなもので、深さは5.6ｍあったものを、保存時には3mとしてあるそうです。

その空堀の前が、かつて椎木曲輪だったところで、侍屋敷や寺、神社がありました。
そこに今は歴史民族博物館があり、日本人の原始・古代から近代に至るまでの民族世界
をテーマとした展示などがあります。

これだけの写真や説明では全貌を伝えることはできませんが、日本名城100選にも選定されて
いるだけあって、なかなかの見事な城跡です。今回はそれほど時間がなく、博物館も、あるいは
城下に残る武家屋敷にも寄りませんでした。いつかまた、今度はゆっくり時間をかけて散策して
みたいですね。

そうそう、佐倉って、かのミスターの出身地でしたよね。確か。

追記：我が家の長男、22日に受けた第一志望の高校に無事合格。これで、家族でいろいろと
　　　　出掛けることもできるようになりそうです。