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東京 (再び江戸城跡巡り ①) [関東]

11月2日の日中(夜、東京ドームに行った日)、また、江戸城跡を訪ねて、
東京の都心を散策してきました。

朝の10時前、新橋駅からスタート。
まずはその手始めに、江戸城跡とは関係ありませんが、新橋駅からすぐ近く、汐留
シティセンター前に、2003年に開業した旧新橋停車場に寄ってみました。
ここには、鉄道開業時の駅舎やプラットホームが再現され、見る者を懐かしい気分に
させてくれます。もちろん、当時を知ってるわけではありませんが。

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(駅舎)

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(25mだけ再建されたプラットホーム)

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(線路の起点も復元されてます)

ここで新橋駅方向に戻り、外堀に沿って、城門(見附)跡を探して歩いて
みました。
新橋、有楽町、日比谷あたりは、かつて江戸城の外堀が流れ、随所に橋や
門があったのですが、この近辺は今はほとんどその遺構を見ることができません。
それなので、堀と門のあった場所をわかりやすくするため、勝手ながら、
いつも参考にしている本から、新橋~有楽町付近の江戸絵図を抜粋させて
いただきました。ちなみに、参考にしたのは、成美堂出版さんの「江戸散歩・
東京散歩」という本。これには、江戸絵図に現在の鉄道路線や有名スポットを
重ねたものと、現代の地図に江戸時代の史蹟等を表示したものが、
地区ごとに載っていて、かつ、見所について詳しく解説してあって、非常に
楽しく、興味のわく本です。みなさまも是非一度、ご覧下さい。

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まず向かったのが、幸橋門跡。新橋駅からちょっと有楽町付近に歩いた
あたり。今の第一ホテルの敷地は、かつて、虎ノ門方面に続く外堀を埋め
立てた土地で、橋は、第一ホテルの前の道路あたりに、城門はその北側
にあったようです。今は、すぐ横を走るJRの架橋にその名前が残る程度
しか、当時の名残はありません。

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(新橋第一ホテル。ここが堀でした。上の地図の「幸橋御門」と書いたあたりです)
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(すぐ脇のJRの高架橋の名前)

このちょっと有楽町寄り、現在の東京電力本社の前のとおりを銀座8丁目
方面に向かう道路の、東京高速の下には、明治になって架けられた
「新幸橋」があったそうです。これも、その後堀を埋め立てた際になくなって
しまいました。今は、それを偲ぶ碑があるのみです。
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上の地図で、JRに沿って、土橋から山下橋御門、そして、数寄屋橋御門へと
続く堀は、埋め立てられて、現在は、東京高速道路、という、首都高速に
連絡する無料の高架道路になってます。

当時の堀は、山下橋のところで、数寄屋橋門方面と日比谷門方面に
分かれています。このうち、日比谷に向かう堀が流れていたのが、現在
帝国ホテルのある場所の横の道路付近です。
山下橋御門は、その帝国ホテル敷地のJR寄り付近にあったようで、
幸橋と同様に、この場所に架けられたJRの高架橋に、かろうじて、
「山下橋」の名前が残っています。
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(山下橋のあったところ)

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(帝国ホテル。この手前の道路が堀でした)

この後に向かったのが、数寄屋橋門跡。
東京高速に沿って北へ進み、晴海通とクロスするあたりが、数寄屋橋のあったとこ
ろです。今の数寄屋橋交差点の若干西側あたりかと思います。
ここも今では、全く当時を偲ぶものは残っていません。

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(数奇屋橋跡付近)

ちなみに下の写真は昭和28年の数寄屋橋です。左が国鉄の線路。中央右の堀が
今は東京高速の走る場所。中央やや右下の橋が数寄屋橋、その上にある建物が、
今の有楽町マリオンのある場所です。
この写真、ちょうど数寄屋橋門があったあたりから日比谷通りまでの地下道入口
の脇に、江戸後期や東京高速完成後などの写真とともに、「掲出」されてます。
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ここ数寄屋橋付近、東京高速の脇には、明治大学発祥の地なる碑が
寂しく、誰にも降り返ってもらえない状態で、建ってました。
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ここから、晴海通を西に歩いて、日比谷門跡を目指します。
ちょっと長くなったので、続きはまた、明日以降、ということで。



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コメント 3

ノリパ

江戸絵図を片手に散策。憧れますね。
関東に転勤したらやってみよう。
鬼平犯科帳の世界を歩いてみたいです。
by ノリパ (2008-11-08 07:27) 

Morimo

歴史地図シリーズですね。これはおもしろい。私も移動中気にかけてみたいと思います。
by Morimo (2008-11-08 13:33) 

こんとらばっそ

江戸地図を見ながら現在を歩くなんて
なんだか、不思議な世界が広がってくるようで
面白いですね。

by こんとらばっそ (2008-11-08 18:30) 

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